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今月の相談コーナー 毎月 経営に関する様々な疑問にお答えいたします

2017年2月号
社長、最近、評判悪いっすよ

最近、若手の従業員が増加したせいか、事務所の雰囲気が良くないんですよ。

1.ウイスキーの水割り理論

急速な社員数の増加や、若手従業員や女性従業員などの人員構成が変化した場合にみられる現象が「ウイスキーの水割り理論」です。水割りを作る際、一定程度の水まではウイスキーの味ですが、一定割合を超えると急速に水に近づくという経験を組織風土になぞらえ、急激な社員の増加は、これまでと全く違う組織風土になるという経験則です。この際、社長自身も含め、組織のコミュニケーションの再構築を検討する必要があるのではないでしょうか。

2.社長のコミュニケーション術を考える

無意識にこんな態度を取っていませんか。

①メール病

極端な例では、目の前の社員も含め、全ての役職員に対する指示をメールで済ませている社長さん、みんながメール病などと言っていますよ。社員があいさつをしても、一瞥しただけで通り過ぎていく無表情な社長さん、言葉が足りませんよ。朝のあいさつは自分からするのがリーダーの心構えです。時には「子どもさん元気?」「風邪、治ったの?」など一言添えるだけで、自分が考えている以上に喜んでくれます。全ての社員に目を配る姿勢を示すことが信頼を高めます。メールで指示はできますが、信頼される人間関係はできません。実際に利益を稼ぎ出すのは働く一人ひとりであることをお忘れなく。

②前提省略病

「うちの連中は不勉強だ」とぼやく社長の口癖です。しかし、全ての社員が社長と同じに事態を把握しているとは限りません。全てを理解しているはずだと思い込んで指示しても、よく事情を知らない社員は右往左往してしまうことになります。普段は、自分と社員は考え方も地位も経験も違うことを認識している「物わかりの良い社長」をもってしても、仕事ということになると変身してしまいがちです。相手の立場に立って一呼吸置くということも必要ですよ。

③思い込み病

心理学では「ハロー効果」と言われる現象があります。いったん悪印象を持っている社員は常に色眼鏡で見てしまい、―つの失敗でその人全体の評価を決め、あらゆる事に不信感をもって接することです。よく言われるように良い点を見つけて得意な分野を生かすように仕向けていくことが大切です。

また、反対に1人の人を重宝に使いすぎることも考えものです。リーダーが公平に人を評価することが組織全体の納得性を呼び、活性化につながることを認識しましょう。

④成功体験談病

世間を騒がせた電通事件、電通の鬼十則と言えば、戦後の経済成長を支えてきたサラリーマンの規範のようなものでした。このような仕事第一の考え方は戦後を生き抜いてきた経営者の共通理念でしょう。しかし、事あるたびに「われわれの若い時代にはこの程度の仕事は徹夜でやった」などと言ってもパワーハラスメントと言われかねません。当時と経済環境や社会意識が大きく変わり、今や仕事と生活の調和が若者の価値観です。成功体験談はほどほどに。

⑤短視病と遠視病

目先の経費だけに関心を示し、トイレの電気の消し忘れを指摘するなどの夢の無さも会社の雰囲気を悪くします。一方、社員が現場で汗水流しているのに、その苦労をねぎらうことなく、将来の夢だけを追いかけて、同じ夢を語り合う仲間づくりだけに精を出す経営者も困ります。

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