今月の相談コーナー 毎月 経営に関する様々な疑問にお答えいたします
2015年3月号
顧客は見ている
札幌市民は割とシャイな人が多く、不愉快なことがあっても何も言わず、二度とそのお店には行かないようです。ましてや、社会経験豊富な「おじさん、おばさん」には、小まめな心遣いが必要です。
一、 中高年には聞きにくい
最近流行のおしゃれな喫茶店チェーンで、店員さんが早口で商品説明をしてくれますが、喫茶店と言えば椅子に座ってゆったりと注文するところと思っている「おじさん」にはそのスピードについて行けず、ただ、おろおろしています。「カフェオーレ」と注文したら「カフェラテですか」と言われ、その違いも分からず、ひたすら口に入れるのです。
二、 中高年は歯が悪い
おすし屋さんで「アワビ」を握ってもらいましたが胃の中で消化されることを祈ってひたすら飲み込みました。だってインプラントが壊れそうなほどかじっても噛み切れないのです。活きが良いから堅いのか、活きが悪いから噛み切れないのか分かりませんが、「堅いようなのでもう少し切れ目を入れますか」と一言声を掛けて欲しかったのです。
三、 生ぬるいラーメンなんか嫌いです
全国的にも有名なあるラーメンチェーン店です。少し気張って「チャーシュー麺」を注文しました。この味を一言で言えばまずい、生ぬるいのです。原因は熱いラーメンに直接、冷蔵庫から出した冷たいチャーシューを乗せているのです。一切れの肉なら通用しても数枚を乗せるからぬるくなるのです。チェーン店のマニュアルにもそのような作業手順がおいしいと出ているのでしょうか。
四、 おじさん、おばさんは滑りやすい
今年の冬は参りました。滑りやすいのです。ホテルや飲食店などは除雪を徹底してください。お客さんは、この滑りやすい道路をわざわざ来てくれるのです。配達をするコストを考えたら除雪費くらいは負担しても良いのではないですか。おじさんは、除雪の状態はお店の品格を示すと密かに思っています。
五、 その程度の計算はできます
ある食堂で「ご案内」が壁に貼り付けてあります。「お客様各位、当店はこれまで消費税込み価格で頂いていましたが、消費税増税に伴い、これまでの価格に消費税八%を加えた外税とさせて頂きました。時節柄、ご了承願います」。なるほど、しかし少し変だな。これまでの五百円のメニューの本体価格は四百七十六円です。しかし、五百円に八%を乗せれば五百四十円になり十三・四%のアップになります。これは、便乗値上げじゃないのか、そのお店を永年ひいきにしてきた「おじさん」は二度と行かない決心をしたのです。